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ノーマライゼーションのはじまり
デンマークでは1800年代半ば、知的障害者のための施設が建設されました。
しかし多くの施設は、都市から離れた地方の山奥などにたてられ世間から隔離されるという状況でした。しかも、粗末な部屋に何十人も詰め込められ暮らすというものでした。
これを見た知的障害者の保護者がこの施設に対して問題を感じ、この施設から自分の子供を守ることを主な目的として1951年に親の会が発足しました。
このころミケルセンは社会省の精神薄弱福祉課に勤務し、施設行政を担当するようになり、いくつもの施設を訪ねるようになりました。
そこで、当時のデンマークの知的障害児者のおかれている状況に深く心を痛めます。
ミケルセンは親の会の願いにも賛同しこのような状況を何とかしてほしいと社会省に文章を送り、法律作成に尽力を尽くしました。
そしてようやく1959年に新しい法律が制定されます。それは知的障害者が、地域で障害のない者と同様の社会生活をおくることができるようにしようという「1959年法」です。
この「1959年法」には、世界ではじめてノーマライゼーションという言葉がつかわれました。
そのことによりノーマライゼーションは世界で知られるようになり、ミケルセンはノーマライゼーションの父と呼ばれるようになりました。